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涌さんの・・・・




3.ツチクジラ

和名の由来は「槌クジラ」で、英名はBirds beaked=鳥のくちばし、 北アメリカ西海岸ではBottlenose=瓶のような鼻と呼ぶらしいが、 いずれも独特な頭の形を形容している。このクジラの属する科 (アカボウクジラ科)の特徴の一つである。のどの部分にV字の溝が認められ、また、 口吻の先端若しくは両側に歯が突き出ているものもある。 根室海峡では3月から6月頃に見かけられる。時として十数頭程度の群をなす 事があるらしいが、私は群をなしているものは見たことが無く、 いつも単独の個体であった。警戒心が強く余りそばに近づけてくれない。 海上では下顎に見られる2本の反っ歯と丸い頭、脊梁の後部に位置する 小さな背鰭等が識別の決め手となる。比較的大型のハクジラ類で、 大きな雄は12.8m、13トンを計測するらしいが、模型は想定体長12.0m、 20分の1で60pとした。寸胴な体格なので比較的容易に作成できたが、 口吻先端の歯の部分の小細工に少し手間取った。また、 アカボウクジラ科のクジラの雄はほとんど全てのものが 全身に平行する2本の傷を付けているという。これは雄同志の闘争で、 先端部の歯により付けられたものらしい。図鑑にしたがつて模型にも傷を付けた。 沿岸捕鯨が許されている種で、網走の捕鯨会社もこの海域で数頭を捕獲しているらしい。

    涌坂周一

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