2.ミンククジラ
十数年前より「知床Kids」という町内小学生対象の自然観察教室でクジラ観察会を実施してきたが、
確実に観察可能なクジラがこの種である。流氷が去った4月頃から7月位まで一番多く見られる。
ナガスクジラ科では最小の種で、最大のものでは体長約10m、体重13トン前後を計測する。昔、
ノルウェーの若い砲手マインケがナガスクジラと間違って撃ったことからこの名前が付けられているという。
羅臼前浜では定置網に入ってしまったり、死体が流れ着いたりすることが間々ある。
6月頃の観察会だと常に数頭は目撃できるが、4年ほど前には数万羽のハシボソミズナギドリの
群の真下で採餌行動をする十頭前後のミンククジラを観察したことがあったが、
海面へ喉を大きく膨らませて飛び出してくるクジラは大迫力であった。観察船の真下を通過するときは
胸鰭の白色の帯が目に付く。 あまり警戒心が強くなく、かなり接近できるが、ブフォーッ!
というブロー(呼吸音)が海上に鳴り響く。数年前には船の数メートル横に浮かび上がり、
あせって望遠レンズを付けたまま撮影したが、現像してみるとピンぼけの鼻の穴だけが写っていた。
涌坂周一
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