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涌さんの・・・・




イッカク

80数種が確認されているイルカ、クジラの中でも特異な種の一つである。もちろん、自分は見たことがない。大きなオスでは5m、1.6トンになるというが、何といっても顔面前方に突き出す長いタスク(牙)が独特の風貌を作り出している。このタスクは実際には左上あごに生えた歯が唇を突き破って成長したものでありまた、尾びれも銀杏の葉のような独特な形をしている。基本的な体色は白色だが、頭部から背中、尾びれの上面には焦げ茶色の斑点が濃密に分布している。胸びれは表裏ともに黒色でオスの成獣はシロイルカと同じように先端部が上を向いている。 タスクは反時計回りにねじれており(基部から見たとき)、長いものでは3mに達し、10sもの重量をはかる。17世紀頃までは、このタスクが、伝説上の動物である一角獣のツノと思われていた。ほとんどはオスだけに生えるが、約3%のメスにも1.2mほどの華奢なタスクが見られるという。 作製の際にはこのタスクに苦労させられた。はじめは檜材に螺旋の切れ込みを入れて本体にはめ込んだが、どうも違和感が感じられる。次に本体と同じエポキシ樹脂で作ってみたが、先端が簡単に折れてしまった。それで、エポキシで作ったものをバインダーという固化剤で固めることで解決した。それでもやや、不安は残っているが。  北緯70度以北の北極周辺海域に生息しており、クジラ、イルカの仲間では最も北方のものである。
  涌坂周一 07.01.28

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