8.ザトウクジラ
しばらくイルカが続いたが、再びクジラに。ただし、この回以降は私は目撃したことがないのでその点御了承を。多分、世界中で一番目撃例の多いクジラではなかろうか。ブリーチ(ジャンプ)やスパイホイップ(偵察のため、海面に頭部だけを出すこと)、胸ビレたたきなどを頻繁に繰り返すハデハデのクジラである。和名の「座頭」は背中の形が琵琶を背負った盲人に似ていることから名付けられているという。クジラの中では一番長い胸ビレ(体長の23〜33%)、顔面のイボイボが大きな特徴である。最大のものでは体長18m、体重40トン程になるという。20世紀初頭の40年間で10万頭以上ものザトウクジラが捕獲され、1966年からは生存捕鯨を除いて世界中で捕獲禁止となった。根室海峡では数年前に羅臼市街地から10qほど知床岬よりの岬町の定置網にかかったことがあるという。
模型は79p、想定体長15.8m。長い胸ビレやイボイボの頭部、ギザギザの尾ビレなど、非常に面倒くさいクジラであったが、それ故に作りがいもあった。胸ビレが長く薄いため、折れる危険性があり、天井から吊す仕様とした。動きも表現しやすく、まずまずと自負できる1頭である。現在のミンククジラのように、この海域でも頻繁に見られるようになることを願うクジラの一種である。
涌坂周一
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