6.カマイルカ
草刈り鎌のような背ビレをもったイルカである。背ビレの後縁部、つまり鎌で言うと刃の部分が白く、識別は容易である。イシイルカと共に根室海峡では普通に見られるイルカであるが、イシイルカよりは人なつこく、ポーポシング(ジャンプしながら泳ぐこと)しながら船と共に併走したり、船の周りを周遊したりする。最大のものでは2.5m、180sを計測するものもいるらしい。10年ほど前には知床岬沖で百頭前後の群を見たことがあるが壮観であった。日本では捕鯨の対象となっており、1983、1984の2年間で4365頭が捕獲されたという。また、巻き網や流し網などでも混獲により多数が死亡していると言われている。最近は毎年ではないが、6月頃に岩手県から来るイルカの「突きん棒漁」の漁船がこの海域で操業している。この船がやって来るとイルカの警戒心が強くなり、観察船の周りなどには近寄らなくなってしまう。また、このイルカはハンドウイルカと共に水族館での飼育例が多い種でもあり、20年以上生き続けた個体もいたという。模型は12p、想定体長2.4m。模型の作製に際しては大きなものも大変だが、小さいものも細かな細工と、特にカマイルカのような複雑な模様をもったものには苦労させられている。
涌坂周一
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